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139 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/05(金) 23:00:17 ID:JcEnU39x
霧のような雨が煙る春の某日、名門で知られた私立小学校の前には、何台もの警察車両
とマスコミ陣が集っていた。時刻は午後六時。薄墨を流したような暗い校舎を、警察の投光
器が照らしている。

「今もって校内には複数のテロリストと、人質となった子供たち、それにその保護者がいる
ようです」
テレビ局のレポーターは雨に打たれながら、カメラに向かってそんな事を言っている。顔で
は心配そうにしているが、腹の内では視聴率が取れる事件が起こって、ありがたいとでも思
っているに違いないと、伊地知宏一は装甲車の中で考えている。

「伊地知さん、出番です」
「すぐに行く」
現場の警官が呼びに来たので、伊地知は覆面を被った。ケプラーという特殊な繊維で編ん
だ全身黒づくめの戦闘服に防刃チョッキ。肩のホルスターにはオートマチックの拳銃とナイ
フを仕込み、伊地知は装甲車を出た。

「状況は?」
「・・・芳しくありません。また、犠牲者が出ました」
雨の中を、救急隊員がストレッチを懸命に運んでいく。あの上に乗っているのは、恐らく傷つ
いた人間、それも大きさから見て子供のようだ。伊地知は拳を握り締める。
「クソッタレどもは何を要求してるんだ?」
伊地知が言うのは、校内を占拠したテロリストの事である。警官は小さく呟いた。
「ヤクルトの国営化だそうです。テログループは、善玉菌萌え友の会を名乗っています」
「要するにキチガイか。こりゃ、殺りがいがある」
伊地知は拳銃に弾を込めながら息巻いた。
140 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/05(金) 23:22:25 ID:JcEnU39x
時を同じくして校内。一年生のある教室では、阿鼻叫喚の地獄絵図が描かれていた。
「あ、あうう・・・うッ!」
ピンクのスーツを着た──いや、厳密に言うと着ていた母親が、テロリストと思しき男たち
に犯されている。かつてスーツだったと思われる服は無残に引き裂かれ、下着も奪われた
挙句、夫でもない男の肉根を胎内に捻じ込まれた女が、泣いているのだ。

「お願い・・・もう、やめて・・・」
「そうはいかねえな。あんた、俺好みのいい女だからな」
母親を犯しているのは、醜い軍服姿の男だった。その美醜、相対する男女の交わりは、
何と子供たちの目の前で行われている。

「せめて、子供の前では・・・お願いします・・・うッ、うッ・・・」
美しい母親は、顔を涙でくしゃくしゃにしながら懇願した。教室の後ろの方では、怯えた子
供たちがこの忌まわしい出来事を目撃している。母親として、こんな惨めで悲しい事は無
かった。
「ちょっと早いが、性教育だと思えばいいだろう。こうやってお前らが生まれてきたんだっ
てな」
「ハハハ。良く言うよ、まったく」
テロリストたちはそう言って笑った。良く見ると、教室の方々には衣服を破かれた母親たち
がたくさん居るではないか。それも、美しい者に限って酷い目に遭ったらしく、中には放心
状態で我が子を抱く母親も居る。

実は今日、この学校では入学式があった。新一年生となる子供たちの母親は皆、この日
を待ちわびていた事だろう。それが、人生でこれほど凄惨な目に遭う日となろうとは、誰し
も思ってはいなかったはずだ。
141 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/05(金) 23:45:16 ID:JcEnU39x
テロリストたちは入学式が終わって、母子が教室に戻った所を狙って校内に侵入。銃を
乱射し、教職員を追い出した後、篭城を決め込んだという。しかも、侵入時に校庭に対人
地雷を埋めるという悪どさで、学校から避難しようとした人々を何人も殺している。

それから半日が過ぎたが、テロリストたちの要求が突飛な事から、関係各所の対応が遅
れ、状況は悪化するばかりであった。

(待っていろ、クソッタレども。今、俺が殺しに行ってやる)
伊地知は校庭を這っていた。骨までしみるような雨が降っているが、そんな事は屁とも思
わなかった。ナイフを土に斜めに刺し、地雷が無いかを確かめつつ、一歩、また一歩と進
んでいく。

伊地知はこの近辺で唯一、SATでの訓練を受けた警察官であった。本来、この手の事件
はSATの出番を乞いたい所だが、その運用に官僚が二の足を踏んでいるので、出動要請
がかからない。となると、機動隊の出番となるが、校庭に仕掛けられた地雷を撤去しながら
の作戦などの訓練は受けておらず、彼らに人質を救出する事は出来なかった。

そこで、伊地知は己一人でやると志願した。非常事態である。管轄の署長も、渋々だが許
可してくれた。
(待っていろよ)
ナイフが何か硬いものを突き刺した。それは地雷であった。信管が真上にあるため、伊地
知はそっと地雷を掘り起こす。これを後、何度繰り返すのか。そして、その間に悲劇はど
れほど紡がれるのかと、伊地知は思いながら進んだ。
142 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/06(土) 00:02:05 ID:i6WlkJyX
「おら、気をいれてやらねえと、ガキが死ぬぜ」
テロリストの一人が、子供たちに銃口を向けている。その股間には、やはり美しい母親を
侍らせて、薄汚い肉根を唇で扱かせていた。

「それでも人妻かよ。おしゃぶり下手だな」
「ああ、すみません・・・頑張りますから」
美しい母親は男の股間に顔を埋め、懸命に奉仕した。我が子に向けられる銃口。その恐
ろしさで今にも気を失いそうだが、母親は気丈に口唇愛撫を捧げている。
「精子出たら飲むんだぞ」
その命に、母親は頷く事で従う意思を示した。男の肉根をしゃぶっているため、言葉は出
せないのである。

「うッ!い、いくぞ・・・」
男は腰を揺すり、激しく射精した。名も無い母親は、我が子を守るために、夫でもない男の
子種を飲んだ。
「吸え、吸うんだ。おう、いいぞ・・・」
男の目は蕩け、口元が醜く歪んだ。その時、母親は自分を見つめる子供と目が合ったが、
すぐに視線をそらして子種を飲む事に集中した。


(何とか校内に入ったはいいが、あちこちに罠があるな)
地雷原を抜けた伊地知は、並びの校舎の手前の方へ侵入していた。テロリストたちがこも
っているのは、反対側の校舎の二階である。しかし、そこへ続く渡り廊下には、鉄球をばら
撒く対人地雷などの仕掛けが施されており、どれも振動感知と赤外線が張り巡らされてい
て、簡単には通れそうにない。
143 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/06(土) 00:25:45 ID:i6WlkJyX
「中庭にもどうせ地雷が埋まっているだろうし、校舎の外を登るしかないか」
窓を開けようとした時、不意に背後で物音がした。伊地知は反射的に銃を抜き、身構え
る。だが、そこに敵はいなかった。その代わりに──

「あ、あなたは・・・警察の人ですか?」
そう言って、廊下を這いずってくる若い男がいた。逃げ遅れた教師だろうか、かなり深手
を負っているらしい。
「県警の伊地知です。あなたは?」
「私はここで教師をしている佐藤と申します・・・お願いします。子供たちを助けて下さい」
佐藤と名乗った教師は、近寄ってきた伊地知の手を取って言った。

「命からがら逃げてきましたが、私はどうも駄目みたいです・・・ですが、どうか子供たち
だけは・・・」
佐藤は出血がひどく、伊地知の目から見ても助かりそうに無かった。しかし、子供を思う
教師の言葉に、激しく胸を打たれた。

「何か情報はありませんか?テロリストの人数とか」
「私が見たのは五人ほど・・・皆、揃いの軍服を着てます。反対側の校舎の、二階に陣取
っています・・・入学式を終えたばかりの新入生と、保護者を人質に取り・・・ぐうッ!」
「あまり、しゃべらない方がいい」
「お願い・・・します・・・子供・・たちを・・・」
それっきり、佐藤は動かなくなった。しかし、伊地知の腕を掴む力だけは、緩まなかった。
「・・・クソッタレどもに、すぐに後を追わせてやるからな」
ホルスターに銃をしまい、伊地知は立ち上がった。幸運にも、折からの雨は激しくなって
いた。これなら、気配を悟られずにやつらへ迫る事が出来る。伊地知は早速、窓を開け
て、渡り廊下の屋根の上を伝って行った。
144 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/06(土) 00:42:22 ID:i6WlkJyX
「ホラ、踊れ」
教室のど真ん中に、一糸まとわぬ美しい母親ばかりが数人、集められ、淫らなダンスを
強要されていた。もちろん、拒否すればその後ろにいる子供たちを殺すと脅されている
ので、彼女たちは従うしかなかった。

「ああ、恥ずかしい・・・」
「子供たちにこんな姿を見られるなんて」
母親たちはその身に起こった悲劇を嘆きつつも、テロリストたちに乞われるがままに踊る
しかない。その上、また彼らが望めば熟れた女体を捧げなければならないのだ。もちろん、
子供が見ている前で──

「おい、そこの」
男が、一人の美しい母親を指差した。彼女はテロリストたちのお気に入りで、この半日で
何度も何度も犯されていた。
「・・・なんでしょう」
「これを、オマンコに入れて、オナニーして見せろ」
そう言って男が彼女の足元に放ったのは、牛乳の空き瓶だった。太さは五センチほどで、
教室の片隅に転がっていたものだった。

「こ、これで・・・オ、オナニー・・・です・・・か?」
牛乳瓶を見て青ざめる母親。きっと、こんなモノで性欲を解消した事など無いに違いない。
怯えた顔にもそう書いてある。
「やらなきゃ、ガキどもが蜂の巣だ」
壇上に居並ぶテロリストたちは、銃口を一斉に子供たちに向けた。その途端、
「や、やります!」
と、美しい母親は叫んだのであった。
146 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/06(土) 00:59:54 ID:i6WlkJyX
牛乳瓶を逆手に持ち、母親は構えた。細い口の方を、膣内に入れるつもりだった。
「つッ・・・」
ひんやりとした瓶の感触が、犯し抜かれた女陰に心地良い。何せ、複数の男たちに嬲ら
れ続けたのだ。女肉もいい加減、くたびれていた。

「おう、ずぶずぶと飲み込んでいくぞ。さすが、ガキを産んだオマンコだな」
「ああ・・・」
母親は膝をつき、牛乳瓶をしずしずと女陰に埋めていく。この、卑しい男どもに犯された
事を考えたら、何でもない・・・そんな事を思った瞬間、教室の窓が激しい音を立てて割
れた。
「けッ、警察・・・うがッ!」
テロリストの一人が銃を構えた刹那、頭が吹っ飛んだ。教室へ突入して来た伊地知の拳
銃が、火を噴いたのだ。

「死ね!」
五人居るテロリストの頭は、ほんの二秒ほどでどれもが割れた石榴の様になった。叫ぶ
暇も無かった。伊地知は二秒もあれば、オートマチック銃の弾倉を空に出来る。しかも発
射された弾は間違いなく、標的を捉えるのだ。

数秒後、硝煙の燻る教室内が、静けさで満たされた。素っ裸の母親たちと子供、皆が放
心状態であった。
「警察です。誰か携帯電話を持っていますか」
伊地知は母親たちに背を向けて言った。彼女たちが口に出せないような辱めを受けた事
が、一目で分かったからだ。
147 名前: パパイヤ鏑木 ◆uYll32ICOY [sage] 投稿日: 2006/05/06(土) 01:16:43 ID:i6WlkJyX
事件が解決したという事で、報道陣への状況説明が始まった。死傷者ならびに犯人像、
そして警察の対応などが、虚実交えて明らかにされた。

伊地知は一人、装甲車に戻ってタバコをふかしていた。体中が火薬と血の匂いで気が
滅入っている。
「ふう」
テレビを見ると、管轄署の署長が涼しい顔で報道陣の問いに答えていた。聞くのも鬱陶
しいので、伊地知はテレビを蹴り倒してやった。

紫煙をくゆらせるうちに、伊地知は死んで行ったあの佐藤という教師の事を悼み、汚され
た母親たち、そしてそれを目撃した子供たちの将来を案じる。テロリストたちへの憐憫の
情は無い。むしろ、骸さえも蹴りつけてやりたいくらいの気持ちである。
「早死にするのは善人だけ・・・か」
横倒しになったテレビは、まだ署長の顔を映している。伊地知は装甲車から出て、遠くに
見えるコンビニを目指した。

「酒でも飲まなけりゃ、やってられねえ」
雨は上がり、雲間にお月様も見える。伊地知は夜空を見上げつつ、ポケットに手を突っ
込んで歩いて行った。

おしまい

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