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451 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 22:21:30 ID:vpesD7tk
ざくり、と雪をかくスコップの重みが、安田静雄の手に響く。これで今年に入ってから、五
度目の雪かきである。積雪が三メートルを越え、街は恐ろしく静かだった。
「よく降るなあ・・・」
いくらこの辺りが降雪地帯とは言え、今年の天気はおかしいと静雄は思う。だが屋根に
積もった雪を下ろさないと家が潰れてしまう。父が出稼ぎで家を留守にしている間、男手
は自分ひとりしかいない。静雄は黙々と雪をかき、屋根の上をすっかりきれいにしてか
ら、家の中へ入った。

「母さん、雪かき終わったよ」
「ご苦労様。やっぱり男の子は頼りになるわ」
母の美恵子が静雄を出迎え、にっこりと笑った。この街で生まれ育ったせいか、肌が異様
に白くきめ細かいために、年齢よりも随分と若く見える。とても十六歳の静雄を産んだよう
には思えなかった。

「今年の雪は凄いな。田所のばあちゃんち、潰れなきゃいいけど」
静雄は三軒向こうにある、高齢者夫婦宅の事を心配した。どちらも八十歳を越えており、
とても屋根の雪おろしなど出来そうにない。それでも雪は容赦なく降り注ぐので、下手をす
れば早晩、かの家は潰れるかもしれない。その事が気がかりだった。
452 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 22:48:00 ID:vpesD7tk
「静雄、お風呂が沸いてるわよ」
「うん。すぐ入る」
時計は十時を指していた。明日の朝も雪かきをしなければならない事を考えると、もう
休むべきだろう。静雄は風呂を浴びて、疲れを癒す事にした。

「ふう・・・」
湯船に肩まで浸りながら、今もこんこんと降りしきる雪に、静雄は嘆息する。まだ積もる
のか、明日は除雪車が走るのか、などと、心配事ばかりが脳裏を掠める。そんな事を考
えていたら、不意に脱衣所の方で人の気配がした。
「静雄、入ってるの?」
「姉ちゃんか。帰ってたのか」
気配の主は静雄より二つ年上の姉、香奈であった。昨年から村役場に勤め、出稼ぎで家
を不在がちな父に代わって家計を支えているのだが、その性格は弟思いの優しい姉であ
り、母に似て肌の白い美しい女性である。

「姉ちゃん、お風呂まだなの?俺、もう出るから・・・」
「あっ、いいのよ。別に急かさないから」
香奈は慌てたように言い、沈んだ声で言葉を繋げた。
「・・・静雄。今日は早く寝るのよ」
その瞬間、静雄の顔は険しくなる。しかし何も返事はせず、姉が脱衣所から出るのをじっと
待つのであった。
453 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 22:59:00 ID:lRwEIDkb
キタコレ
454 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 23:11:36 ID:vpesD7tk
午後十一時。静雄は自室で布団にくるまっていた。床についてそろそろ一時間が経つ
が、ちっとも眠気に誘われない。それどころか目がらんらんと輝き、血が滾るような思
いだった。

(眠れるはずがない)
今から二十分ほど前、誰かがこの家を訪ねて来た。恐らく三人、それも男ばかりであ
ろう。静雄はドカドカと踏み鳴らされる足音で、それを察知した。その直後から、男女の
入り混じった嬌声が、家の中で上がり始めた。
「おう、美恵子。酒だ、酒」
耳を澄ますと、薄汚いだみ声が母の名を呼んでいる。静雄は歯噛みした。

(あれは前沢のオッサンか)
だみ声の主は、この辺りの顔役で前沢という男だった。土建屋を経営しつつ、町議など
も兼ねる典型的な小悪党である。夏は土建業、冬は自分の有する建機を使って雪かき
をし、町からその報酬を受け取っていた。しかも町議会での発言力が強いため、その金
額は思うままである。
「香奈、ちょっと酌をせい」
次いで、枯れたような声が静雄の耳に届いた。これは、静雄の通う高校の教頭である。
名は紺野といい、前沢とは悪友同士。しかも頭の禿げ上がった、醜い中年であった。
455 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 23:30:34 ID:vpesD7tk
「教頭先生は確か、お酒、控えなきゃ駄目だったんじゃないの?」
香奈の声がすると、静雄は心臓が早鐘のように鳴った。香奈自身も、去年までは同じ
高校に通っていたのである。紺野の事は、よく知っているはずだった。

「何を言うか。酒は百薬の長というではないか。わしは死んでも飲むぞ」
その言葉の直後、座は笑いに包まれた。もちろん、静雄は笑うどころではない。怒りで
胸を掻き毟らんばかりの心持ちだった。
「まあ、両人とも年の割には達者で羨ましい。私もかくありたいものですな」
男の中でただひとり、物腰の柔らかい者がいる。声に粘りがあって、聞くからに嫌味な
性格が伝わってくるが、これは静雄の担任の向井という体育教師だった。

「向井先生、まさかそのお年で、腎虚という訳れもありませんろね」
前沢は三十半ばの向井へ問い掛ける。酔っているのか、ろれつが少し怪しい。
「ええ。でも、女房とやるのが嫌なんで、家では弱くなったふりをしてますよ」
「ははは。それだったら、わしと前沢も同じだわい」
また座が笑いに包まれる。気づけば静雄は自室を出て、賑わう居間の方へ向かって
いた。
456 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 23:36:30 ID:lRwEIDkb
支援
457 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/09(月) 23:47:02 ID:vpesD7tk
雨戸を閉めた廊下を進み、静雄が忍び足で居間へ向かうと、炬燵を囲んだ男女五人
の姿がガラス戸越しに見えた。ファンヒーターをたいてあるようで、室内はかなり暖か
そうである。
(何やってるんだ、母さんも姉さんも・・・)
体が凍りそうなほど寒い廊下から部屋の中を覗き見ると、男三人に挟まれて酒席に相
伴する美恵子と香奈の姿があった。母娘ともやけに薄着で、まるで安キャバレーのホス
テスの様である。

「前沢さん、おひとつ・・・」
「おっと、すまんな、美恵子」
母、美恵子はきちんと酒瓶に指先を揃えて、前沢の杯に酒を浸した。手馴れている、と
静雄は見る。すると今度は、香奈が頓狂な声を上げた。
「やだ、誰?悪戯するのは?」
おそらく誰かが炬燵の中で、悪さを仕掛けているのであろう、香奈は体を揺すってケラケ
ラと笑っている。

「ん、もう!向井先生でしょ?奥さんに言いつけるわよ」
「香奈、お前、ノーパンなのか?指先に何か、ジョリジョリするモノが・・・」
香奈の隣にいる向井は、とぼけた顔でそんな事を言う。これ即ち、香奈の股間に手を触
れているという話ではないか。静雄の顔に見る見る怒気が浮かび上がった。
458 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:01:40 ID:TpLllDyF
「うッ!やだ、先生ったら・・・」
「何やら突起物を発見したぞ。こいつめ」
「ああ・・・」
香奈は天を仰ぐように身を反らし、後ろに手をついた。炬燵の中は見えないが、向井の
顔がいやらしく歪むのを見て、静雄は眩暈を覚えるほど猛り狂った。

「向井先生の指導の甲斐あって、香奈君は本当にいい子になりましたな」
「そうでしょう。いや、これも教頭のご教授、ご鞭撻があっての事ですよ。感謝しています」
男たちがにやける中、香奈はいよいよハッ、ハッと息を荒げ、いやいやと頭を振った。
「せ、せんせ・・・え・・・あたしの・・部屋に行こ・・あッ・・・あッ!」
「じゃあ、行くか」
「向井先生。わしもお供させてください」
「どうぞどうぞ。我々、教育者の手でこの子に教育的指導をしてやりましょう」

そう言うと向井は香奈の背を叩き、行くぞと声をかけた。驚いた事に促されて立ち上がった
香奈は静雄も見た事が無いようなミニスカートを穿いていて、それが向井の手で捲り上げ
られたのか、桃尻のほとんどが見えていた。そして、かつての教え子は体育教師と教頭
に肩を抱かれ、別室へ消えていった。
459 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:04:27 ID:/IABT5eu
次は母ちゃんか?ハァハァ
460 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:14:56 ID:TpLllDyF
「大丈夫かな、香奈ちゃん。明日も仕事だろう?」
「ええ。でも、先生たちもお仕事ですし、適当な所で切り上げて頂けると思いますわ」
居間に残った前沢と美恵子が、さしつさされつで杯を交わす。時刻はそろそろ午前零時。
雪はまだ、降っていた。

「旦那から連絡はあるのか?」
「たまに・・・でも、送金はしてくれてますし、香奈もお金を入れてくれてますから」
「生活が厳しい時は、いつでも言ってくれよな」
前沢は杯に残っていた酒を飲み干すと、美恵子の手を握った。
「隣の部屋で・・・お布団、敷きますから・・・」
「いや、ここでいい」
「駄目!やめて・・・」

手早く電気を消した前沢に押し倒され、美恵子は言葉を失った。居間は闇に覆われ、時
折ちらつく炬燵の灯かりが、絡み合う男女の姿を浮き彫りにする。
「いやあ・・・」
母の呻くような声が静雄の脳に響く。美恵子はセーターを捲り上げられ、ブラジャー越しに
乳房を揉み抜かれていた。
「母娘まるごと寝取られるとは、安田の野郎も哀れなもんだ」
「お願い、あの人の事は言わないで・・・」
美恵子はブラジャーを毟り取られ、乳房と乳首を執拗に吸われていた。前沢はわざと乱暴
に女体を扱う事を好む性癖があるようだ。
461 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:27:39 ID:TpLllDyF
(母さん・・・)
静雄は顔を抑えうつむいてしまった。とても見ていられない。そんな気持ちだった。だが
前沢はそんな息子の心を煽るように、美恵子を嬲るのである。

「ほら、美恵子、聞こえるか。隣から香奈ちゃんの悲鳴が聞こえるぜ」
「ああ、香奈・・・」
前沢の言う通り、隣室からは香奈のすすり泣く声が聞こえて来た。母に続いて姉まで、
と静雄が心をはやらせた瞬間、
「ああーッ・・・」
美恵子は断末魔の叫びを上げ、前沢の男根を深々と女穴に捻じ込まれたのであった。

(ちくしょう!)
静雄は居間を離れ、隣室の姉の部屋へ移動した。こうなれば全てを見ずにはいられな
い。香奈の部屋はかつて父が書斎として使っていた所で、安田家の中では居間の次に
広い。しかし、今はそれが災いし、香奈の部屋は二人の中年男に責めを受けるのに格
好の場となっているようだった。
「ほうら、香奈君。お尻の穴に、どんどん入っていくよ」
「うう・・・せ、先生・・・もう、許してぇ・・・」
香奈の部屋の前まで来ると、中からそんな声が聞こえてきた。姉一人に男二人。一体、
どんな事が行われているのだろう。静雄はそっと聞き耳を立てる。
462 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:40:36 ID:TpLllDyF
「向井先生は本当にアナルセックス好きですな。奥さんとはなさらないんですか?」
「女房なんて、チンポも舐めてくれませんよ。それに比べ、香奈の従順なことと言ったら」
「そうですな。わしもフェラチオは、この子が初めてでしたからな。ははは・・・」
静雄も知る教頭と体育教師は、いかにも無邪気に話し合う。きっと二人の間には、香奈が
いるに違いない。それも、見るも無残な形で犯されながら。

「先生・・・お尻は、もうイヤ・・・お願い、普通にして・・・」
香奈が息も絶え絶えに懇願すると、向井はさも得意そうに答えるのだ。
「じゃあ、前みたいに孕むまで中出ししていいか?」
「そ、それもイヤ・・・コンドームを使って・・・」
香奈が声をつまらせた。もちろん、それを聞く静雄もだ。

「向井先生は香奈を孕ませたんですか?それは、初耳ですぞ」
「いや、こいつ学生の時、不良どもにちょっかいかけられてまして。孕んだのは、そいつら
の子ですわ。私はその時、堕ろす相談を受けただけです」
「ははあ、読めましたぞ。それで弱みにつけこんで・・・」
「人聞きの悪い事を言わないで下さい。ギブ・アンド・テイクって事です。堕ろす所まで、付
き合ってやったんですから」
これでも教師だろうか。静雄は今にも頭が狂いそうになっている。
463 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 00:50:09 ID:TpLllDyF
「なあ、香奈。お前、あの時の不良連中から、なんて呼ばれてた?」
急に向井の声のトーンが高くなる。興奮しているらしい。
「・・・便器です」
「だよな。それで、不良どもの便器扱いから助けてくれたのは誰だ?」
「・・・向井先生です」
「そうだ。俺があの不良たちをぶっ飛ばさなきゃ、お前は今も同じ扱いのままだ」
「はい。だから、あたし先生には感謝してます」
「分かってたら、もっとケツの穴を締めろ」
「・・・はい」
それきり、香奈は何も喋らなくなった。その代わり、すすり泣くような声と肉と肉の混じり
あう音だけが、静雄のいる廊下まで響いていた。

雪は夜更け過ぎに、小康状態になった。その間隙を縫って、安田家から三人の男が出
て行った。
「うう、冷えますな、教頭先生」
「酒も醒めましたし、早いとこ家に帰りましょうや。紺野、お前は車か?」
「いや、歩きだ。万が一にでも飲酒運転で捕まるとまずいからな。教育者として」
それを聞き、前沢がハハハと笑った。何が教育者だ、そう言って、安田家から三軒向こ
うの田所家まで来た時、三人の頭上が急に明るくなった。
464 名前: パパイヤ鏑木 [sage] 投稿日: 2006/01/10(火) 01:03:46 ID:TpLllDyF
「うわッ!うわわーッ!」
ドドド、と何かが崩れるような音がして、三人の視界は白く染まった。なんと彼らは田所家
の屋根から落ちた雪に埋もれてしまったのである。しかし落雪は降雪地帯の常で、誰も
家の外には出てこない。たとえ音が響いたとて、またか、くらいの事しか思わないのだ。

崩れた雪の中からは悲鳴も何も出ない。ただ静寂が街を包んでいた。そして田所家の屋
根には静雄の姿があった。
「・・・ザマアミロ」
スコップを持つ静雄の手は震えている。不思議と寒さは感じなくて、体は汗をかいていた。
落雪して五分が過ぎても、三人は這い出てこない。おそらくもう出てこないだろう。静雄は
屋根から下りて、スコップを背に担いで自宅へと帰る。

「田所のばあちゃんちの雪かきも出来たし、一石二鳥だな」
一時、小康状態だった雪が再び激しく降り出してきた。雪は街を白く染め、嫌なものを隠し
てくれるような気がする。そうして静雄は意気揚々と帰宅し、眠りについたのであった。

おしまい
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