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485 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/16(月) 21:52:55 ID:I/Ngs/zY
私がたしか小学5年の頃の話です。
その日は、地区の忘年会の日でした。地元では班単位で計画してその年の
班長の家で忘年会をするのが恒例でした。
その年の班長はそこそこ大きめの電器屋をやってる野崎という人でしたが、
家から近くて場所も広く、また野崎が管理人をやっているという理由から、
公民館で忘年会が開かれることになったのです。
私は母から「ジュースとかお菓子とかいっぱいあるから、一緒に行こう?」
といわれ、仕事で行けない父の代わりに行きました。
朝から近所のみんなが準備を始めお酒を持ち寄ったりして、午前10時頃に
始まったと思います。最初はジュースを飲んだりしててはしゃいでた私
でしたが、大人たちが酔っ払ってくるととたんにつまらなくなり、
すぐに隣の家の子と廊下に出て遊び始めました。
母は「静かに遊びなさいよ」と私に注意して、そのまませかせかと宴会の
手伝いをしていました。東京生まれで、その2年前に父の実家であるこの
九州に引っ越してきてから、まだいまいち慣れてなくて、こういう機会に
と張り切って近所の人に世話してたのだと思います。
しばらくして、部屋からカラオケの音が聞こえてきました。開会のあいさつで
野崎が「この機械はまだここじゃ珍しくて4、5台しかねえのを俺が
こんために借りてきちやった」と自慢していたのを聞いていました。
酔ったよそのおじちゃんとかが私の全く知らない古い歌を歌ってる時は気に
ならなかったのですが、やがてそのおっちゃんたちが「美佐江さん一緒に
歌おうえ」と母を誘い始めたのに気づきました。母は「下手だけど
いいですか」とか言いながら、何人かの人と一緒に歌っていました。
ふと気づくと、母は野崎と歌っていました。部屋の中から「ひゅーひゅー」
と囃す声が聞こえます。「それはいかんの違うかえー?」とか「旦那さん
には教えられんなあ」とか言う声も。私は少しだけむっとしましたが、
部屋を覗くのもあれだし、どうせ歌はすぐに終わるだろうとそのままに
してました。
486 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/16(月) 21:54:43 ID:I/Ngs/zY
曲が終わってみんなの拍手。また誰かが「アツアツやな」とか言ってましたが
とりあえず曲が終わったのでほっとしました。ところが、また他の誰かが
「美佐江さんこっちで酒注いでくれんかえ」と母を呼びました。母が「はーい」
と返事した直後、ガチャーン!という音が聞こえ、その瞬間に部屋が静かに
なりました。
「なにするんかえ!」野崎の声でした。さすがに私も何が起こったのかと
ふすまを開け部屋を覗きました。
母が、カラオケの機械の前で立ちすくんでいました。機械は、ビールで
びしょびしょに濡れています。「あの・・・○○さんの足がひっかかって」と
母が弱々しい声で言うと「いいわけするんかえ!この機械がいくらすると
思っちょんのか!」と恐ろしいまでに大きな声で野崎が母を怒鳴りました。
私を見つけた隣の家のおばさんが手を握ってくれて、他の人は散らかった
ビールやこぼれたビールを片づけ始めましたが、誰一人母をかばってやる
人がいません。
「あの・・・弁償しますから」「アホか。あんたがいくら払ったって
返せんわ。それに今日終わったらすぐ返さないけん機械やっちゅうのが
分からんのか」野崎の怒鳴り声はすさまじく、ついには1人2人と参加者が
帰り始めました。「んじゃあ、また来年な」の声に「おう」としか返事せず、
野崎は相変わらず母に怒鳴り続けていました。
手を握っていた隣の家のおばさんが「外、出ちょこうか」と私ともう1人の
子を公民館の外に連れ出しました。おばさんは公民館にそのまま戻って、
残った人と片づけしてるようでしたが、その時も野崎の怒鳴り声は響いていました。
私は「どうしようどうしよう」と思いながらも、どうすることもできず
公民館のすぐそばにある公園で、母が出てくるのを待っていました。
しばらくして、おばちゃんと共に残ってた人がみんな公民館から出てきました。
が、母と野崎だけ出てきません。おばちゃんが私を呼んでいましたが、
私はなぜか公衆トイレの陰に隠れて返事しませんでした。やがてみんなは
私のそばを通り過ぎていきました。その時「野崎さんに目ぇつけられたら
やばいなぁ」「美佐江さんどげえなるんかえ」といっているのが聞こえ、
私はますます母のことが心配になりました。
512 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/21(土) 02:49:06 ID:Uo55zqqA
486のつづきです

まだ怒られているんだろうか?弁償するとしたら家が貧乏になるのだろうか?
とかバカな心配をしながら、私は1人公民館に戻っていきました。
音を立ててはいけないと思い、ゆっくりと公民館の扉を開けようとしましたが
そこには鍵がかかっていました。
外からずっと見ていたので、母がまだこの中にいるのは間違いなかったのです。
しかし鍵がかかっている。そして多分、野崎もまだ中にいるのです。
私は「野崎が母を一対一で怒るために鍵をかけた」と解釈して、ますます
不安になって、気配を隠しながらも中の様子が見られるところを探そうと
しました。
そばにある消防団結成記念碑みたいなのの横を抜け、公民館の裏に回り、
まずひとつの窓を見つけてそっと覗いてみましたが、そこは台所でパッと見
少し汚れた床しか見えませんでした。だからまた他の窓を探そうと歩き出したら
ちょうど自分のすぐ横の壁が「ドンッ」と鳴りました。
私はびっくりしましたが、すぐに「ここに母がいる」と思い直し、さっきの窓に
戻りました。そして今度は頭を低くして逆方向、音の鳴ったほうを覗き込みました。
足が見えました。靴下を履いた足で、それは薄いピンクの母の靴下でした。
足先が壁のほうを向いていて、たまにバタバタしています。
その奥には、灰色の靴下がガツガツと迫っています。野崎の足だとすぐ分かり、
私は「あ!母が殴られてる!」と思いました。
その4本の足の向こうに、覗いてる窓と同じくらいの大きさの窓が見えたので
私は慌ててそっちに向かいました。その窓は公民館の角を曲がったら
すぐ見つかりました。ちょうど玄関から反対の裏側です。パッと見そこは
あの宴会をしていた部屋のようでした。
513 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/21(土) 02:50:05 ID:Uo55zqqA
また私はゆっくりと覗き、母がもし殴られていたならすぐに大声を出して
人を呼ぼうと考えていました。
ところが、窓越し数メートル先から見えた光景は、私にはよく分からない
状況でした。
母は小さな台所に面したふすまに体を押し付けられていました。
そのすぐ後ろに野崎がいます。野崎が母のすぐ後ろでなんだかごそごそと
母のほうに向かって手を出していました。最初に想像したのが、少し前に
流行っていたランバダでした。普通にそういうふうに見えました。
あんなに怒っていたのにダンス?見える母と野崎の表情は真剣で、
ますますわけが分からなくなりました。
すると次の瞬間、母が野崎を突き飛ばしました。そのまま振り払って
出口のほうへ走ろうとします。ところが、すぐに野崎が追いついて母の足を
掴みました。母は頭をこっちに向けて倒れました。
「・・・でけんくせに逃げるんか!」野崎の声が外にまで聞こえます。
母も何か言いかえしましたが、小さくて聞き取れません。

514 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/21(土) 02:51:10 ID:Uo55zqqA
「さっき1回するっち言わんかったか、こんウソつき女が!」さらに
はっきりと聞こえる野崎の声。私は人を呼ぶどころか、今度は怖くなって
そこから動けなくなりました。
「こーれーはどげーすんのか、ウソつき女!」声と同時にドンドン、と
大きな音。あとで考えるとあれは足の先であのカラオケの機械を
蹴っていたのだと思います。
また、母の声がしました。さっきと同じくらい小さく、やっぱり
内容は聞き取れませんでした。
「・・・そーじゃ、最初からそうしちょけば暴れんですむやろが」野崎の
声が少し落ち着いた感じになって、すぐに立ち上がる気配がしました。
母がその気配に向かって何度も小さく話しかけていましたが、まるで
聞き取れないままでした。野崎は「何べんも言わんでんわかっちょん」
と返事していました。
しばらくして母も、ゆっくり体を起こしました。ちょうど角度的に、
窓から二人の姿が見えなくなりました。部屋の隅、カラオケの機械が
あるくらいの場所に2人がいる感じです。
不安になる私を、さらに混乱させることが起こりました。
窓越しのすぐ前。そこに、ベルトのついたズボンがぽいっ、と
投げ捨てられたのです。野崎が脱いだのは間違いありませんでした。
522 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/23(月) 01:23:52 ID:PXjUVn4Y
514つづきです

そのあと数分間、私は何も見えない窓を静かに覗き続けました。
野崎が怒る声とか、母が謝る声などは全然聞こえず、ただ目の前に
脱がれたズボンが転がっているだけ。長かった感じもするし、
すぐだったような気がします。
それは突然でした。「・・・じゃあねえんか?」野崎の声です。母に
何かを聞いたようでした。母の声は、何か小さく言ってるのは
間違いないのですが、やはり聞こえませんでした。すると野崎の
「聞こえん。もいっぺん大けな声で言うちみい」とまたちょっと
怒った声が聞こえました。すぐに母が「そんなことは、ありません」
と返事しました。「ほんとかえ?信じられんのお」と、今度は
なんだか笑った感じで言いました。母は、窓の外の私にほんの少し
聞こえるくらいの小さな声で「ほんとです・・・」と言いました。
523 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/23(月) 01:25:01 ID:PXjUVn4Y
「まあいいわ。疲れたけん座るで」野崎の声です。また、2人の声が
しばらく聞こえなくなりました。
またさっきと同じくらいの時間が進んだと思います。音も声も
聞こえません。
それは突然でした。「あー」間の抜けた野崎の声。「よい、出るでー」
そういって野崎はまた「あー、あー」とうめくような声を
出し続けました。
ちょっとして、少し質の違う「あー」という声が響きました。その
10秒後ぐらいかに、母が「・・・はあ、はあ、はあっ」と息を
連続して吐きました。
会話が始まりました。「よう言ったとおりしてくれたのぉ」
「・・・はあ」「どげえか、うまかったかえ」「知りません・・・」
まるで意味が分かりませんでした。母が言うとおりにしたという
野崎の喜びだけがわかりました。「ティッシュあったかの・・・
まぁトイレットペーパーでいいわ。ズボンと一緒に持っち来てくれ」
野崎の声に続いて誰かが立ち上がる音が聞こえたので、すぐに私は
窓から離れました。1mくらい斜めに離れて見えたのは、母のあの
ピンクの靴下の足が、野崎のズボンを拾っている光景でした。
母が殴られてる、という感じはもうなくなっていました。しかし
覗いたり聞いたりしても、何をして母が許されたのが私にはまだ
さっぱりわからなかったのです。私は奇妙な気持ちだけを残しながら
その窓から離れ、そのまま玄関のほうに回りました。陰に隠れて
二人の出てくるのを待ちました。

524 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/23(月) 01:26:16 ID:PXjUVn4Y
母が公民館から出てきたのは、それから5分後。入り口の所で
「美佐江さん、またな。わかっちょんやろうな?」と野崎が言って、
母は声を出さずただ小さく頭を下げていました。私は母が
心配するだろうと、すぐに走り出し裏道から慌てて自分の家に
戻りました。
「ごめんねー、遅くなった」
「心配せんでいいよ。謝ったら許してくれた」
「なんでそんなに汗かいてるの?ああ、隣の子と遊んでたんだね」
 母は、いつもと変わらない様子でした。だから私も母の言葉を
信じて、謝ったら許してくれたんだろうと納得したのです。
ところが。
2日後の火曜日だったと思います。終業式の前の前の日で、私は
午前中の授業だけを終えて家に帰ってきました。母は家にいず、
買い物に出てるのだろうと思って2階の自分の部屋に
上がりました。明日もらう通知表のこととか、冬休みのこととかを
考えながらふとんでぼんやりねっころがってると、外から車の音が
聞こえ、その音は家の前で止まりました。そっと窓から下を見ると
野崎電気店の軽トラでした。その助手席から、母が
降りてきたのです。
「どうもありがとうございました」母が礼を言っています。
「いや、いいけど・・・上がったらいけんのかえ」野崎の声だけ
聞こえます。「・・・息子が帰ってくるかもしれないですから」
母の弱い声に「学校は3時ぐらいまであるやろ?大丈夫っちゃ」
野崎は小さい子供がいないので私がいるかもしれないなどとは
夢にも思わないようでした。「んじゃ、いいな?」「・・・」母は
何も言わずに暗い顔をして玄関を鍵を外し戸をガラガラと開け、
野崎も当たり前のようにそのあとをついて家に入りました。

576 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/30(月) 19:51:23 ID:nWsekFGG
>エロ小説は、女の内面描写こそが肝。
・・・大きな壁です。かんばります。コテはタイトルがいいのか、作者名がいいのか
524の続きです。

野崎が家に来るのは初めてでした。あっても玄関先で地区の
お知らせを伝えにくるくらいだったと思います。
だから今すんなりと上がりこんで、母もそれに対して
なにも言わないということに、普通に不思議に思いました。
しばらく自分の部屋で耳をすませていました。すると私の部屋の
下にある居間の引き戸が閉まる音が聞こえました。
玄関先ではなく、居間に二人が入ったことになります。
私は音をおさえながらドアを開け、階段の上から今の様子を
伺うことにしました。
しばらくは声が聞こえない時間が続きました。ただ、たまに
カチャカチャと、母が台所で何かやっている音が聞こえます。
やがて、「今日はありがとうございました」「送ってもらって
ありがとうございました」と母がありがとうございましたを
連発していました。あまり時間が空いてなく、とってつけたように
何度も切れ間なくいうので、子供の私が聞いていても変だと
思ってました。
「いや、いいけん」母が勝手にしゃべって、野崎の返事は
それだけでした。その声に笑った感が含まれていたのを
私は感じました。母がそれに気づいたか気づかないのか、
また慌てた感じで「お茶がもう少しで沸きますから」と
いうと野崎は今度はさっきと全然違う口調で「茶なんか
いいけん、な?」と言いました。そしてその直後、
立ち上がる気配がしました。すぐに母が「あ、危ない
ですから」と弱々しい声で言いました。「お湯なんか消しとけ、
茶なんか飲まん」野崎はあっさりそういいました。
「ちょ、野崎さん・・・んんん!」母の声がさえぎられ、
そのままくもった声になります。立ち上がった気配から続く
畳の擦れる音もまだ続いていました。
577 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/30(月) 19:52:28 ID:nWsekFGG
心臓がドキドキしてきた私は、その時階段を1段だけ
降りました。たった一段だけですが、声や音がはっきり
聞こえるような気がしました。
そして、その時は意識していなかったのですが、もう母と
野崎が、殴る殴られるというような険悪な雰囲気では
ないことにうっすら気がついていたのかもしれません。
だってその時私は、ズボンの中の物が腫れていることを
感じていたからです。
「こん前はあんたがあんまりいうけん、あれで我慢
しちゃったはずやろが。いうたよな?今日は口で我慢して
下さい、っち」
「野崎さん、それは・・・」
「言い訳すんなちゃ。今日は、っちことはいつかは
さしちゃるっちことやろが?それが今日になっただけやが」
「ですから、またあらためて・・・」
「ほー、あらためて日ぃ決めちどっか連れ込みホテルとか
ラブホテルとか取っちくれるんかあんたが。そげんできんこと
いうたらいかん」野崎のしゃべりかたがどんどん下品に
なってきました。そして私たちが学校でエッチな冗談として
よく言っていた「ラブホテル」という言葉がでてきたので、
ますます私は耳を立てました。

578 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/01/30(月) 19:53:00 ID:nWsekFGG
「あああっ」
「請求書をだんなの会社に送ってもいいんぞ?それが
いややけん、わしら2人のの秘密にしたんやろうがえ。
こんまま粘ってもいいし、なんなら子供が帰っちくる時に
合わせてしてもいいんやけどな、俺は」
「やめて下さい!・・・わかりました」母が大声で叫び、
そしてまた声が小さくなります。「・・・なにがわかったか、
俺にはわからん。よう説明しちくれんか?」野崎はさらに
追い討ちをかけます。「し・・・しても、けっこうです」
「だから、なにを」「あ・・・あの、○○○○をです」母が
なにを言ったのか、階段の上に私にはわかりませんでした。
たぶん子供が知らない単語だっただろうし、小さい声
だったということもあると思います。しかし野崎は
違いました。「ああ、おめこか!」わざと大きくばかげた声で
野崎がいいました。これも子供同士でたまにいうエロジョーク
で、こちらの方言でそのまま女性器のことだし、またセックスの
ことでした。
野崎が母に向かって大声で「おめこ」といい、深く考えれば
母が小さい声ながらも「おめこ」と同じような言葉を野崎に
向かって呟いた、ということ。私はまた怖さを少し覚えつつ、
心臓を高鳴らせながら階段をもう1段降りました。

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